『スタッフパス

☆登場人物…箕山林檎(みのやま・りんご。中学1年生。V6剛くんの大ファン。)
       悠菜(ゆうな。林檎と同い年で、林檎の親友。V6の准くんの大ファン)
      剛くん(年齢も性格も剛くんと全く同じです)

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悠菜:林檎〜!早くしてよ〜!
林檎:ゴメン〜!すぐ行くから待ってて!!


私は中学1年生の箕山林檎。これから親友の悠菜と遊びに行きます♪
この頃部活、部活で忙しくて…休日は休日と呼べない程部活で忙しかった。
部活が一段落したと思ったら勉強。。中学生の忙しさは覚悟してたけど、
こんなに大変だと思わなかった…(*o*)


林檎:ゴメンね。。遅れて…
悠菜:この時間まで寝てたんでしょ?
林檎:…バレた?
悠菜:バレバレ!林檎、思いっきり寝起き顔してるもん!…でも仕方ないよね。
   林檎、部活も勉強も人一倍頑張ってるもんね。
林檎:そんな事ないよ!人並みだよ。今日は久々遊べるんだから、部活も勉強も
   忘れていっ〜ぱい楽しもう!ねっ!
悠菜:もちろん!!あ、ねぇ、プリ撮ろう〜!!


毎日大変なことばっかり。。だけど、何にも負けない心の支えがある。
それは…V6の森田剛くん!大好き!!どんなに疲れてても、どんなに悲しくても、
どんなに辛くても、剛くんの笑顔をテレビで見ると何もかも吹っ飛ぶ。
それだけ重要な存在。。剛くんがいなくちゃ生きていけないよ…♪


友達のこの悠菜も、V6の岡田准一くんの大ファン。中学に入ってから出来た友達。
同じVファンってこともあって、惹かれるものがあって、今では大親友!
今度の夏コンも、悠菜と一緒に参戦するんだ♪楽しみ〜〜!!


悠菜:何か、私写真写り悪いね〜(苦笑)
林檎:そんな事ないよ〜可愛いじゃん!
悠菜:あっ、ねぇ、、あれ何?凄い人だかり…何があるんだろう。。
林檎:行ってみる?
悠菜:行こうっ!


若い女の子達がいっぱい群がっている場所があった。気になって悠菜と一緒に
行ってみることにした。見ると…私は目の前にいる人が信じられなかった…。


悠菜:えっ!?ねぇ!ねぇ!!ごっ、剛くんじゃん〜〜!!
林檎:えぇ〜〜〜っ!?!?ごっ、剛くん〜〜!!!
悠菜:准くんは?准くんいないの?剛くんだけ、番組のロケやってるみたいね。
   いやぁ〜剛くんもカッコイイ〜〜vv浮気しちゃいそうっ♪
林檎:マジカッコイイ…vvv


突然出会えた大好きな人に驚いて、騒ぐわけでもなく、ただただ冷静に
ロケを見守っていた。隣りの悠菜だけが大騒ぎ。


悠菜:あ、ロケ終わりみたいね。ロケバス乗ろうとしてる…
林檎:あーもうちょっと見ていたかった。。


その時、剛くんと目が合った。剛くんは私の目を見て、3秒くらい動きが止まった。
短いようで長い3秒。。た、多分、見てたの私じゃないよ…。こんなところで
若いコたちがいっぱいいるとこで…そんなの誰もがする勘違い。


気にせず、今日は悠菜ともう帰ることにした。


その2週間後。相変わらず部活、部活の毎日。今日は特に遅くて、
学校出たの夜の7時…。一人で帰るの怖いなぁ。。悠菜誘いたかったけど、
帰る方向が逆方向だし、、一人で帰るしかないか(>_<)


夜道を急ぎ足で帰る。だんだん人通りが少ない場所に来た。
人通りが少ない道に入れば入る程、私の歩幅は大きくなる。


すれ違った一人の男性。すれ違った時に「あれっ?」と一言だけ言われた。
私も「誰?」と思って驚いて振り返った。そこには…
…剛くん…?剛くん…!?嘘でしょ…??何で剛くんが…?


その剛くんらしき男性と数秒間目が合っていた。暫くすると、その男性は
また歩き出して言ってしまった。きっと、、剛くんじゃないよ…。
夜道で顔良く見えなかったけど、剛くんがこんなトコにいるわけない…。
それに、立て続けに大好きな剛くんに会えるわけないもんね。


特に気にすることなく過ごした1週間後、また久々に暇が出来た。
悠菜と遊ぼうとしたけど、悠菜は用事があって遊べないらしい。
たまには一人で散歩でもしてみよっかな。天気いいし…気分転換に行こうっと!


人通りがなるべく少ないところをフラフラとゆっくり歩く。
「この人綺麗な人だなー」「この人の顔はちょっと…」なんて勝手に、
すれ違う人の人物観察なんてしながらゆっくり歩いていく。


「あ、この人すっごい剛くんに似てる。……剛くん!?!?」


ビックリして振り返ると、その剛くんらしき人も振り返っていた。
また数秒見つめ合う…。その剛くんらしき人は、服のポケットから紙切れを
取り出した。それを持って無言で無表情で近づいてくる。私の手を持って、
掌に紙切れを置いてそれを握らせた。そして耳元で一言


「待ってる」


そう言ってその男性は去って行った。な、何だったの今の…。
不思議に思いながら紙切れを広げて見る。そこには…


携帯→090−××××−××××
森田剛


剛くんの…携帯番号!?「待ってる」の一言は、「連絡待ってる」って事…?
どういうこと…?私がこんな重要過ぎる個人情報持ってていいの…??


そんな出来事があってから3日後。毎日その紙切れとにらめっこ。
電話出来るはずがない!そんな勇気ない!…だけど…


「待ってる」


の一言が頭を過ぎる…。剛くん、待ってるのかな…。待ってるって、、
何待ってるの?やっぱり、連絡…?


その日の夜、思い切って電話してみることにした。右手に携帯、左手に紙切れ。
両手が緊張で震える。。震える指で番号を押す。そして、通話ボタンを…
遂に押してしまった…。


呼び鈴2回…3回…4回…5回…


「もしもし?森田です。」


ほ、本物の剛くんだ…!!!


林檎:もっ、、しもし……
 剛:もしもし?どちら様ですか?


なかなか名乗れない…頭の中が大混乱起こしてる…


 剛:……箕山……さん?
林檎:えっ…?はっ、はい。箕山林檎です…。何で私の名前を…?
 剛:大分前だけど、あん時学校帰りだったのかな?学校指定のジャージ着てたでしょ。
   ジャージに「箕山」って名前入ってたから…それに、携帯番号渡したしね。


あの時会った人、やっぱり剛くんだったんだ。。


林檎:あの…剛くん、ですよね。。V6の…。どういう事なんですか…?
   剛くんとの不思議なことばっかり起こるんですけど…しかもこの番号も…
 剛:初めて会ったのは、番組ロケの時だったよね。遠巻きに見てたでしょ?
林檎:はい。。
 剛:その後2度も会えたのは偶然だけど、、…ずっと待ってたよ。連絡来るの。
林檎:えっ…?
 剛:これから会えない?
林檎:えぇっ!?!?
 剛:じゃぁー、、1時間後に新宿でもOK?
林檎:はっ、はい…。
 剛:じゃ、待ってるから。来てね。


そう言って電話は切れた。まだ頭の中が整理出来てない…。どういう事なの…?
とりあえず、、言われた通りに新宿行ってみよう…。


待ち合わせ場所に到着。待っていると、後ろから肩を叩かれた。
振り返ると、帽子を深く被った剛くんがいた。剛くんはジェスチャーで私に
「おいで」ってやった。言われた通り着いて行く。人気のない公園に来た。


 剛:突然呼び出してゴメンね。
林檎:いえ…大丈夫です。
 剛:渡したい物があってさ。コレ。あげる。
林檎:コレ…何ですか?どこかの会社の入場パスみたいなもの…
 剛:今年のV6のコンサートのスタッフパス。それあれば、全公演裏から入れるから。
林檎:えっ?そんな、、悪いですよ。こんなの貰うなんて…それに…何で私に?
 剛:…気付いてよ。俺の気持ち。
林檎:…?
 剛:コンサートってさ、大変なんだよ。毎日2時間も歌って踊って、
   それが2度も続く日もある。ファンのコたちの為と思えば全然苦じゃないけど、
   やっぱり大変なものは大変だしさ。。
林檎:コンサートって、そんな大変なんですね…。
 剛:だから、俺には、林檎ちゃんに側にいて欲しい。
林檎:……………………
 剛:そしたらいつでも頑張れるよ。だって、大好きな人が隣りにいるんだもん。
林檎:だ…大好きな人……って……
 剛:言葉の通りだよ、林檎ちゃん。何度も偶然林檎ちゃんに会えて、どんどん
   林檎ちゃんに惹かれていく自分がいたんだ。今年の夏はそのスタッフパスを
   肌身はなさず持ち歩いて、ずっと俺の側にいてくれないかな…?夏が終わっても
   ずっと一緒にいて欲しい。林檎ちゃん、好きだよ。
林檎:本当に…?私も、、剛くんのこと大好きです…!お願いします…!


嬉しくて嬉しくて、涙目になりながら深く頭を下げた。
頭を上げた隙に…


vvvvvvChuvvvvvv


剛:ゴメンね。ビックリした?宜しくのキスだから。


そのまま後ろに倒れるかと思った程ドキドキした。
今まで生きてきた中で、最高に幸せな瞬間だった…。


今年の夏は本当に幸せ。だって、大好きな剛くんと毎日一緒にいられるんだもん。
剛くんだけじゃなく、同じ空間にはV6のメンバー勢揃い。私は場違いじゃないかと
ちょっと戸惑うことも少なくない(^^;


悠菜にだけは話した。剛くんにも悠菜のことを話した。そしたら、時々悠菜も
一緒に楽屋に入れて貰えて、准くんと楽しそうに話している。准くんも、
悠菜と話している時はまんざらでもない顔。。カップル二組目登場か…?(笑)


剛くん、本当にありがとう。とっても幸せだよ!…大好き!!

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☆感想☆
私的には悠菜の立場になりたいですね(笑)准ファンなので(^^;
現実にはありえないけど、もしも本当にこんなことがあったらいいなぁ〜って
いう理想ですね。
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