『近くの薔薇より、遠くの向日葵
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☆登場人物☆

物語名…近くの薔薇より、遠くの向日葵

森田剛…また剛くんそのまま使わせて貰いました。年齢なども実際の剛くんと同じです。
葵 林檎(あおい・りんご)…また林檎使わせて貰いました♪年齢は林檎の実年齢
    中学1年生くらいです。剛くんの彼女なんだけど、遠距離恋愛になっちゃう。
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剛:林檎ちゃん…、ゴメン。もう、決まったことなんだ…。
林:そんな…。だって、何日間会えないの?
剛:普通に計算して…3ヶ月くらい…?
林:そんなの嫌!!1週間に4度は必ず会ってたのに…これから3ヶ月も
  会えなくなるの…?そんなの…辛いよ…
剛:ゴメンな…。泣かないでよ…。泣かれたら俺も辛いよ、、決心が揺らぐ…。
  必ず林檎ちゃんの元に戻ってくるから。待ってて。ね…?
林:ゴメンね…困らせて……分かった…。

俺は、中学1年生の葵 林檎という可愛い女の子と付き合っている。
週4度は必ず会っていた。時間がなくてすれ違う程度でも、必ず会っていた。
俺は、林檎ちゃんが大好き。林檎ちゃんが居なくちゃ、生きられない。

だけど、、番組の企画で、3ヶ月間、沖縄で強化合宿と称したロケに
出なくてはいけなくなった…。正直、林檎ちゃんと会えなくなるのが凄く嫌だから、
断ることも本気で考えた。だけど、仕事と事務所に逆らえず…快諾した…。

何度か他の仕事で東京に戻って来ることはある。だけど、ほんの短時間だけ。
林檎ちゃんと会える時間なんて全くない。なので、3ヶ月間遠距離恋愛に
なってしまう…。

これを話したら、林檎ちゃんは静かに涙を流した。泣かないでよ…。
俺も辛いんだから…。大好きな林檎ちゃんの泣き顔見たまま、沖縄行けないよ…。



それから数週間後、遂に出発の時がきた。林檎ちゃんには、飛行機が出る時間を
伝えてある。もしかしたら、来てくれるんじゃないかと信じて。。




沖縄到着。飛行機の中では、ずっと林檎ちゃんのことばかり考えていた。
ロケ中は仕事に集中していた。けれど宿泊先の部屋に戻り、夜一人でいると、
林檎ちゃんのことばかり考えてしまう。仕方ないだろ…好きなんだから…。

沖縄に着いて1週間。その1週間はずっと考え事ばかりしていて、暗いイメージの
俺になっていたけれど、もうこれ以上陰にこもっても仕方ないと考えた俺は、
前向きに考えることにした。3ヶ月、、3ヶ月のこのロケを終わらせれば、
大好きな林檎ちゃんの待つ東京に帰れる。林檎ちゃん、待っててね…。



沖縄ロケがスタートして2ヵ月後。あと1ヶ月で東京に帰れる。
今日、急遽ロケに参加することになった、沖縄で活躍するモデルに会った。
その人は、とても綺麗でスタイルの良い、花のように可憐な感じの、
いかにもモデルというような女性だった。

会った瞬間、、俺は不覚にも、、自分の心に恋の感情が芽生えたのを感じた…。

その日の夜、親睦会として、宿泊先の大広間で出演者&スタッフが全員出席して、
大宴会となった。俺の隣りに座ったのは、その日初めて会ったあのモデル。
色々と話をして分かった。俺と凄く価値観が合う。そして俺の理想の女性でもあった。
だけど、東京で待つ林檎ちゃんもそう。。だから好きなんだよ…林檎ちゃんのこと…。

必死で感情を鎮めようとした。それには、東京で待つ彼女のことを
この人に言えば、これ以上そんな感情が芽生えることはないだろうと思ったから。
そのモデルに、東京で待つ彼女のことを話した。

そしたらその女性は…俺を部屋の外の、人気のない場所に連れ出した。
何がしたいんだ?と思っていたら、その女性は突然、、俺に抱きついた。。

「私もそういう経験あります。すごく辛いですよね。分かります。気持ち。
だけどその時、親しくなった男友達に、突然こんな風にやられたんです。
最初は驚いて、何なのこの人と思いましたけど、自然と気持ちが落ち着いたんです。
それからは、彼と会うまで我慢することが出来ました。
…森田さんも、こんな私じゃ嫌かもしれませんけど、気持ち、少しでも落ち着けば
いいですね…。早く、東京に戻れるように祈ってます。」

ちょっとその考えに同意することは出来なかった。恋人のいる人に突然
抱きつくなんて…。俺にはちょっと理解出来ない思考だった。

だけどそれをキッカケに…完全に俺の感情が芽生えてしまっていた…。



1ヵ月後。遂に東京に戻る時がきた。その女性とは、その後も何度か仕事で
一緒になった。その度に、ドキドキしている自分がいた。。こんなんじゃ駄目だと
って、必死に自分の気持ちを鎮めようとしたけど、鎮めれば鎮める程、
どんどん好きになっていく自分がいた。。

沖縄の空港まで、沖縄ロケで関わってくれた地元の方々が見送りにきてくれた。
その中に、あの女性もいる。ふとその女性の顔を見る。目が合った。
女性は笑顔で手を振った。俺も、ちょっと寂しさの交じった笑顔で手を振る。
完全に俺は恋をしていた。別れがとても辛い。今から別れるのかと思うと、
涙が出る程心が辛い…。どうしよう…俺はどうしたらいいんだ…。

乗る飛行機に向かって歩き始めた。まだ俺の心は、沖縄の女性に残したまま。
自分の心に整理がつかないまま、ゆっくりスタッフの後を着いて行く。
ふと、窓の外を見た。そこには、太陽に一斉に顔を向けて綺麗に並ぶ
向日葵が咲き誇っていた。

向日葵……葵 林檎……。

その瞬間、俺は沖縄の女性に残して来た心を取り戻すことが出来た。
太陽に向けて顔を向ける向日葵を見て、俺は林檎ちゃんが東京で俺のいる方向を
見てくれているような感じがした。

林檎ちゃん…。俺には、林檎ちゃんしかいない…!!

俺は、一瞬でも違う女性に心を惹かれたのを林檎ちゃんに土下座してでも
謝りたいと、心の底から思った。



飛行機の中でソワソワしながら東京に戻って来た。
林檎ちゃんには、到着の時間と場所を教えている。もしかしたらもうそこには
大好きな林檎ちゃんがいるかもしれない…。

俺は飛行機を降りてから、ゆっくり歩くスタッフを全速力で追い越して、
「林檎…林檎…」と呟きながら必死で林檎ちゃんを探していた。

窓の近くで、太陽が出ている方向を見て陽を浴びている女の子がいる…。

剛:……林檎ちゃん……林檎ぉ――――――――――っ!!!!

他の客が大勢いることも忘れて、俺は大絶叫した。
林檎ちゃんは驚いて、声のした方を見る。林檎ちゃんは俺の姿を見ると、
とびっきりの笑顔で走って来た。俺は走ってくる林檎ちゃんを受け止めようと、
持っていた荷物を放り投げた。

林:剛く―――んっ!!!
剛:林檎ぉっ!!!

しばらく抱き合う俺たち…。

林:剛くん…会いたかったよぉっ…。
剛:泣くなよ林檎ちゃん!俺まで涙出てくるよ…。
林:予定帰国より大幅に遅れたから、、帰ってくるのはいつなのかって凄い不安だった…
剛:ゴメンな。。だけど俺の帰ってくる場所は、ここしかないんだ。林檎ちゃんのいる
  この場所しか、、俺にはないんだよ。
林:剛くん…っ!!

涙で濡れる顔を押し付けて、強く俺を抱きしめてくれた林檎ちゃん。

剛:ねぇ林檎ちゃん、向日葵って、当然知ってるよね?
林:うん。知ってるよ!
剛:沖縄の空港で、向日葵を見たんだ。知ってる?向日葵って、一斉にみんな同じ、
  太陽の出てる方向を見て咲き誇るんだよ。向日葵って感じで書くと、「葵」って
  字が入ってる。林檎ちゃんの名前は…『葵 林檎』。俺は林檎ちゃんが東京で、
  俺のいる方向をずっと見てくれてるんじゃないかって思ってたんだ。
林:剛くん…。そうだよ。。私は、向日葵。剛くんは、太陽。向日葵は、
  太陽がなきゃ生きていけないの。私も、剛くんがいなきゃ、生きていけない…。
剛:林檎ちゃん…。待っててくれてありがとな…!林檎ちゃん、、大好きだよ…!

俺らは、今まで以上に仲のいいカップルになった。
林檎ちゃんは向日葵、俺は太陽。
どちらも、どちらがかいなくなったら生きていけない。

俺の中で、沖縄であった出来事は、全て消去した。

近くの薔薇より、遠くの向日葵の方が、数百倍、数千倍も大事だから…。

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☆感想☆
何かすっごいクサイ小説書いちゃいましたよ(苦笑)
タイトルは受け売りです(^^;ラジオ聴いてたらとてもロマンチックな
言葉を聴いたんです。それがこのタイトルで、これを聴いてからどんどん
物語が頭の中で広がっちゃって、小説創ったばかりなのにまた送らせて貰いました(汗)
ゴメンねぇ林檎…お手数かけて。。これからはたまににしますね(^^;

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