『気付いて欲しい…私の想い。』

――――――――――――――役柄―――――――――――――――
☆登場人物☆
 
准一…V6の准くんではなく、身近な存在という設定です。年齢は23歳。
    とっても女性に対して優しくて、気を使いすぎるところが良くもあり悪くもある。

 林檎…准くんに恋する純粋で一途な女性。大人しく、少しずつ、林檎らしい
    アタックのしかたを続けていく。19歳。

 実菜…林檎と同じく准くんに恋する女性。最初は林檎と仲良かったが、同じ人を好きと
    知って突然ライバル視し、林檎をいじめる。19歳。

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気付いて欲しい…私の想い。


林檎:さてと…バイトに出かけますか…。


昨日もバイト、明日もバイト…。正直、疲れてしょうがない。
だけどね…バイト仲間の中に大好きな人がいて…。だから、毎日頑張れる…v


林檎:おはよう!
実菜:おはよう〜!林檎はいっつも気合入ってるね〜。
林檎:当たり前じゃん!だって…


好きな人のことを言おうとして、思わず焦った。
だって、実菜も私と同じ人が好きなんだもん…。
実菜とは同じバイト仲間で、一番仲がいい。実菜の好きな人を聞いてから、
私も実は実菜に好きな人のことを言って相談しようと思ってたのに、、出来ない。


准一:おはようございま〜す。
実菜:あっ、来たっvv准くん!おはよう!!
准一:おはよう!実菜ちゃんいつも早いね〜。あ、林檎ちゃんも早いね!おはよう!
林檎:あ…おはよう!


私も実菜も好きな人…それは、同じバイト仲間の准くん…。
実菜の好きな人を聞く前は、私も実菜と同等の立場くらいで、少しずつアピールしていた。
だけど、実菜は私に好きな人を言ってからというもの、遠慮がなくなったと言うか、
私を半ば協力者とでも思ってるのだろうか、今まで以上にアピールが激しくなった。


私もあのくらいアピールすれば、准くんの彼女になれるかもしれないのに…
実菜の態度を見れば見る程、切なくて悔しくて、胸が痛くなる…。


准一:ぶっちゃけ、、暇だね。このコンビニ(苦笑)
実菜:向かい側にもう一つコンビニ出来たんだよ。向こうに全部客取られてる…。
   …ね、准くんさぁ、彼女っているの?


気分的に聴力アップさせてみた私…


准一:彼女?今はいないよ。実菜ちゃんは彼氏いるの?
実菜:えっ?彼氏なんていないよぉ〜!
准一:林檎ちゃんは?
林檎:わっ、私?私…もいないよ。
准一:そうなんだ。今日のバイト仲間はみんな1人身なんだね。
   …さて、奥で商品整理してくるね。店長に頼まれてたのに忘れてた…。
実菜:あ、手伝おうか?
准一:1人で充分だから大丈夫だよ。
実菜:頑張ってねvv……ねぇ林檎!彼氏いるかどうか聞き返すのってさ、
   どういう意味なんだろうねぇ〜〜vvv


別にどーゆー意味でもないっしょ…


実菜:普通さ、好きな相手に恋人のことって聞いたりするよね。…聞かれちゃったvv


勘違いしてんじゃないって…私も聞かれたし…


准一:林檎ちゃん!
林檎:はっ、はい!!
准一:ゴメン!そこの棚にある新商品、取ってくれる?
林檎:はい!


はぁ…実菜って結構勘違いしやすいタイプみたいね…。何かムカツク…。
だけど、男って意外と、良い意味で強引な人がタイプだったりするんだよね。
今言えば、きっと実菜は准くんのタイプ…。切なくて泣きそう…。
私に勝ち目ってあるのかなぁ…。


今日は、バイトは早く上がらせて貰った。実は私は、習い事としてダンスを
習っている。大きな舞台でミュージカルみたいな事もしている。それの本番が近いから、
休むわけにいかないんだよね…。私が早くにいなくなるってことは、実菜にアタックの
チャンスを多く与えてしまう事。…すっごく悔しい…。けどダンスは私にとってなくては
ならないもの。…ダンスを取ります…。


次の日…実菜から携帯に連絡が入った。風邪ひいたのでバイトを休むと…。
…チャンス!!今日も昨日と同じバイトメンバー。それから実菜を引くと、
私と准くんのみvv今まで我慢してたアピールを、全部今日しちゃおう…!!


准一:今日も暇だねー(苦笑)
林檎:准くん、准くんの好きな女性のタイプってどんな人なの?
准一:俺のタイプ?…俺はね、自分から見て、この人スゲェなって尊敬出来るような
   人が好き。自慢出来るカッコイイ部分を持ってる人かな。
林檎:そうなんだ…。


じゃ私勝ち目ない…?特にそういう風に自慢出来ること、持っていない…。
准くんにアタックをすればするほど、軽く2、3人は入れそうな墓穴を掘ってる
自分がいるような気がして仕方ない…。


林檎:ちょっと、雑誌の棚整理してくるね。
准一:あ、あの一番デカイ棚でしょ?危ないから俺もやるよ。
林檎:1人で大丈夫だよ!
准一:女の子1人の力じゃ危ないよ!俺もやるから。


雑誌コーナーまで歩いているうち、落ちていたビニール袋を誤って踏んで勢い良く
豪快に転んでしまった。転んだ私のとばっちりを受けて准くんも同時に転ぶ。


私の上に准くんが乗っかるような状態で転んでしまった…そんな中…


実菜:おはよーぅ。


実っ、実菜っ!!何で!風邪ひいてんじゃ…


実菜:…何やってんの…?
准一:あっ、別に、あの、、勘違いするなよ!雑誌の棚片付け様としたら転んじゃって…
実菜:…随分大胆な転び方するね…。林檎、そろそろ起き上がれば?大丈夫?
林檎:ごっ、ゴメン…それより、実菜は平気なの?
実菜:少し調子良くなってきたから行こうと思って来た。元から熱とかはないし。
准一:でも無理するなよ。今の時期の風邪は厄介だからね。
実菜:大丈夫だよ。移さないようにマスクしてきたし。…雑誌の棚、やるんでしょ?
   准くんはお客さん来た時に困るから、レジに戻っててよ。林檎と私でやるから。
准一:でも、、大変だよ。
実菜:大丈夫!戻ってて。


そういうと同時に、棚の整理に取り掛かった実菜。なんだか、軽く睨まれた気がした…。


今日は准くんが用事があると言って早くに仕事を終わらせた。残ったのは実菜と私。


実菜:…ねぇ林檎、正直に言ってよ。
林檎:何が…?
実菜:林檎も准くんのこと好きなんでしょ…?
林檎:えっ…
実菜:分かりすぎるくらい分かるよ。私の事、密かにライバル視してるんでしょ?
林檎:そんな…
実菜:私は准くんの彼女になるからね。絶対…。今まで仲良かった林檎だけど、
   今回は笑って済ませるわけがない。林檎、悪いけど准くんは諦めてね。
林檎:…嫌。。私も准くんが大好き…。悪いけど…私も准くんの彼女になる為に
   頑張らせて貰うからね…。
実菜:…ふざけんな…。


ふざけんなって言いたいのはこっちだよ…。だけど、喧嘩は必死で抑えた。
これからは、あることないこと、私の悪口を准くんに言われそうな気がするから、
自分から墓穴掘るようなことは絶対しない。だって女としては、ライバル蹴落とす
のに必死なのは当然のことだもんね。だからって私は、実菜の悪口言ったりなんかは
絶対しないし、これからもバイト仲間として普通に付き合いたいしね…。


それから3日後、実菜には准くんの前でも普通に無視されている。私は普通に実菜に
接しているだけなのに…。だって、同じバイト仲間なのに変にギクシャクしたりなんて
したくないじゃない!だから私は普通に接してるのに…。准くんと喋ってると、
物凄く恐い顔で睨まれる…。それなのに、自分が准くんと喋る時はずーっと
喋りっぱなしで、私が准くんと喋るのは、仕事の話であっても絶対に喋る隙を
与えない状態…。


…もう、、私、ここのバイト辞めようかなぁ。。
何度も思った。だけど、ここで実菜にも負けて、准くんにも会えなくなって、
泣き寝入りするのだけは絶対に嫌。辞めるなら、イチかバチか、准くんに告ってから
辞める…。…だけどそれが出来たら苦労しないって…。はぁ…。。


今日は准くんに、1週間後にある私のダンススクールのミュージカルの本番を
見に来てもらおうと、交渉してみるつもり。実菜に何か言われようが気にしない。。


林檎:ねぇ准くん、今度、1週間後にね、私が通うダンススクールのミュージカルの
   本番があるの。入場は無料だから、来て貰えないかな?
准一:ミュージカルの本番?
林檎:そう。
准一:へぇ〜!だから林檎ちゃん、早めにバイト上がったりしてたんだね。頑張って来た
   林檎ちゃんの努力を見に行こうかな♪是非、行かせて貰うよ!
林檎:ありがとう!准くん!
実菜:准くん、行くの?
准一:うん。何で?
実菜:准くんが行くなら私も行く!ね、准くん、一緒に行こう!
准一:一緒に?
実菜:うん!
准一:いいけど…
実菜:やったぁ!!じゃ、待ち合わせして一緒に行こうね!


その時、一瞬実菜が私を横目で見て少し笑ったように感じた。
どーせ実菜はデートだ〜とか思ってるんでしょ。。准くんはそんな事思ってるはずないよ…
きっとないはず…。そう信じたい。。


それから1週間後、ミュージカルの本番を迎えた。ステージ上から、准くんと実菜が
どこに座っているか探した。もちろん、全ての演技を准くんに見てもらうため…。


きっとこのままじゃ私に勝ち目はないだろう…。だけどいいの。こうして准くんが
来てくれただけでも幸せ…。こんなに人を好きになれたってだけでも幸せ…。
だって、好きな人がいない人は、誰にも「好き」って言えない。だから、私には
こうして、素直に「好き」って言える相手がいるってだけでも、凄く幸せだよ…。


本番は無事終了。会場の外で准くんと実菜が待っててくれて、私と一緒に帰ろうと
してくれてたみたい。


林檎:待っててくれてありがとう!
実菜:私は先帰ろうって言ったんだけどね。
准一:俺が待ってようって言ったの。…ゴメン、実菜、やっぱり、先帰ってて
   くれないかな?
実菜:何で?私が先帰るの!?
准一:うん。ゴメン。。
実菜:ご飯なら3人で食べに行けばいいじゃん!
准一:先帰っててくれ!


どうしたの…突然、恐い顔して…。実菜はかなり寂しそうな顔をして、
「何で私が帰らなくちゃいけないの」というような顔をして帰っていった。
帰り際も、少し実菜に睨まれた気がした…。


准一:林檎ちゃん、ご飯食べに行こうか。
林檎:えっ?うん。。い、行こうか。


私とだけ?…何が何だか良く分からない…。どうなってんの?


准一:ここ、予約しといたんだ。いい店でしょ?
林檎:でも何か凄く高そうだよ…。
准一:今日、林檎ちゃんすごく頑張ってたから、俺がおごる。
林檎:えっ?そんな悪いよ!しかも予約って…当初は実菜もいたんだから3人じゃ…
   二人で座ってて平気?
准一:二人分しか予約してないよ。
林檎:えっ!?
准一:ねぇ林檎ちゃん、林檎ちゃんに彼氏っているんだっけ…?
林檎:い、いないよ…。
准一:俺も彼女いないんだ…。…じゃーさ、俺ら、、…つ、付き合ってみない…?
林檎:えっ…?
准一:林檎ちゃんのことが好きなんだ。俺と付き合って欲しいんだけど…。
林檎:えっ…だって…でも、、あの、、准くんは、自分が見て尊敬出来る部分を
   持ってる人が好きなんでしょ…?私そんな部分ないし…それに准くんは、
   実菜が好きなんじゃ…
准一:充分持ってるじゃん。尊敬出来る部分。今日、カッコ良かったよ。すごく。
   一つのことを一生懸命頑張る女性って、すごくカッコイイよね。
林檎:…そ、そんなことないよ…。
准一:それに、、実菜ちゃんのことはね、、最初は普通にバイト仲間としてイイ子だと
   思ってた。だけど、突然林檎ちゃんに対して冷たくなったり、いじめみたいな
   事してたでしょ?
林檎:はぁ…まぁ正直…されてた…。
准一:そうだよね。だけど俺の前では態度が変わって…。正直、実菜ちゃんの俺への
   気持ちは気付いてた。だけど、実菜ちゃんみたいに、、誰にでも優しく出来ない人
   は正直嫌なんだ…。そりゃ人それぞれ好き嫌いがあるのは当然だけど、嫌いな人に
   でも普通に接しられる人って、大人として完成された人だと俺は思うんだ。
   大人な人と付き合いたいと思ってたしね…。
林檎:准くん…。…ありがとう…!すっごく嬉しい!私も、ずっと准くんのことが
   好きだったの。今も大好き。…よろしくお願いします…!
准一:本当に?こちらこそありがとう!!これからは俺の彼女としてよろしくね!


信じれらない…准くんに告られるなんて…。嬉しすぎる…!!
それと同時に、ライバルだった実菜に勝ったことになる!!やった!!勝てた!!
明日、バイト先でいつも私が蚊帳の外みたいな状態だったけど、今度は立場を逆に
してやるっvv


実菜:あぁ〜准くんおはようっ!
准一:おはよう。実菜ちゃん。
林檎:おはよう〜実菜!
実菜:何で二人で来てるの…?
准一:えっ?何でって…俺ら付き合ってるんだもん。ね、林檎!
林檎:ね!准一♪
実菜:林檎が告ったの…?
准一:俺が告ったの。前から林檎のことが好きだったんだよ。
実菜:あ、、そう…。
林檎:ねぇ准一、今日店長に頼んで、休みの日一緒にして貰おうか?
准一:またシフト表組替えるの大変なんだからとか文句言われるよ?…でも、休みの日が
   一緒だったら遊びに行けるもんね。そうして貰おうか。
林檎:うんっv


今までいじめられた仕返しを存分に実菜にしてやった(笑)
数日後、実菜はここのコンビニのバイトを辞めた。そりゃそうだよね…。
私が実菜の立場だったらここに居れないもん(苦笑)


凄く辛かった片想いだったけど、自分の努力が報われて、准くんとラブラブになれた!
今は大好きな准くんの彼女になれて、本当に幸せだよvv准くん、大好きvv


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☆感想☆
ちょっと昼ドラ系な、女の戦いをテーマに書いてみました(^^;
実は私も現在、同じ人を好きになったライバルと戦い中でして(爆)
向こうは多分、私がその人を好きってことは知らないんじゃないかな。。
知らない方がいいです。じゃないと相手が焦って告ったりでもしたら嫌だから。。
だからって、その人を避けたり、冷たくしたりなんて絶対しませんよ!
皆さんも、好きな人とライバルが同時に出来たりしちゃった場合、ライバルに
冷たい態度取ったりあからさまに避けたりしちゃいけませんよ!男性は誰にでも
優しく接しられる人に魅力を感じるものなのです!ライバルだから嫌になるのは
物凄く分かりますが、あなたの優しくない部分というのは好きな人は必ず見ています。
なので逆を言えば、自分は優しく接してるのにライバルが冷たいとなれば
儲け物ですよ(笑)今現在、好きな人とライバルがいる人は、嫌な人にでも普通に
優しく接しられる大人な女性になりましょう♪頑張って!私も頑張る!(笑)
…何の恋愛講座なんだココは(苦笑)

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