無邪気な彼
登場人物:松宮志保、岡田准一
(2人とも20代半ば。あとは特に設定なし。)
『今、時間空いてる?』
准一からそんなメールが来たのは、
私が友達の里香と待ち合わせをしているときだった。
「え…今!?」
腕時計を見て、辺りを見回す。
里香はまだ来ていない。
『少しなら。で、何?』
准一とのメールはいっつもこう。
一行とかたまに二行ですませる。
あたし自身、メールは苦手だ。
〜♪〜♪
あたしの携帯の着メロが鳴る。
ディスプレイを見ると、「岡田准一」の文字。
「もしもし」
『あ、志保?』
「うん」
『あのさ、今から出て来てほしいねんけど。』
「出て来てって…今友達と待ち合わせしてるんだけど?」
『友達って里香ちゃんやろ?』
「何で知ってんの?」
『さっき会った。で、今日は志保を貸してほしいって言ってん。』
「貸してって、あたしは物じゃないよ?」
『だから里香ちゃんは来んで?』
「…わかった。どこ行けばいいの?」
准一に場所を聞いて、とりあえずその場を離れた。
「志保、こっちこっち!」
言われた場所に着くと、准一は大きく手を振った。
子供みたいに無邪気な笑顔で。
「もう。どうしたの?准一が無理言うなんて珍しいじゃん。」
「別に何も。ただ、志保に会いたくなっただけ。」
准一は照れくさそうにそう言った。
「へぇ。准一もそう思うことあるんだ。」
「准一もって志保も?」
「まぁ、ときどきね。でも、今の状況じゃ会いにいけないからさ。」
「何で?今日は里香ちゃんと約束してたんやろ??
休みの日とかもあるやん。」
「今日はたまたま休みなの。それに今日は平日だから准一も仕事があると思って。」
「そんなに忙しいん?」
「…まぁね。」
暫く沈黙が続いた。
お互い何も言わない。
しばらくして、准一があたしの手を握って立ち上がった。
「准一!?」
「でも今日は休みやねんな??」
「…うん。」
「俺も休みやねん。だから…これからデートせぇへん?」
突然の准一の言葉に驚いた。
だから言葉にならなくて。
ジッと准一を見つめていた。
「そんなに見つめんといてや。照れるやん。」
「えっ、あ…ゴメン。」
何やってんだろ。
なんかすごくドキドキしてきた。
付き合ったばっかりの恋人ってわけじゃないのに。。。
そんなことを考えてたら、准一が「フッ」と笑った。
「な、何よ。」
「いや。志保は可愛いなぁと思って。」
「えっ。」
「反応も1個1個面白いし。一緒にいて飽きひんし。」
「…それはどうも。」
「で、どうすんの?」
「何が?」って顔で准一を見ると、にっこり笑って「デート」って付け足す。
「行く。行きます!」
「じゃあ、車出して来るわ。1回家に戻りま〜す。」
はしゃいだ様子で准一が駆け出す。
「准一のほうがずっと可愛いよ。」
思わずそう呟いた。
「志保、早く!!おいてくで。」
「あ、待ってよ!」
准一に追いつくと、そっと手を繋いでくれた。
いつもそう。
あたしと一緒のときは手を繋いでくれる。
そんな優しさが嬉しくて。
そんな准一が好きだった。
「どこ行きたい?」
「准一と一緒ならどこでも!」
久しぶりに准一の腕に抱きついた。
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<感想>
途中で書いてる間にわけがわからなくなってしまいました。
こんなもの送ってスミマセン。
一応、ここに出てくる岡田くんは、V6じゃない設定です。
恋愛物(?)なんて書くの久々なので、上手く仕上がらなかった(言い訳)
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